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翻弄の果てに
第18章 激怒 絶望 そして再び…《祖父母編》
未来を信じるということではない。

もちろん、力を信じるということでも。

それでも、今の二人に介入することがいいとは言えないと思う。

今、二人の…少なくとも未来の思考は力でいっぱいだ。何を言おうと響かないことは明白なのだ。

だから

だから、静観しようと決めた。もちろん、外見だけのこと。気持ちは穏やかなはずはない。


『悠太は?』

『言ってないわ…』

『お父さんには…』

『お母さんにお任せするわ。』

『辛いな…祥子さん。あんたが悠太の嫁になったことが悔やまれるよ…すまないね……』

『いいえ、お母さん、悠太さんが居て私なのよ。』


悠太を思うがための決断だったと母は理解した。

子を守ろうとする形は、悠太を守るという気持ちをも引き連れて、心労を抱えた祥子に頭の下がる思いの母だった。



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