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翻弄の果てに
第19章 荒波
堪らず未来が手を伸ばしてきた。
『目がいい?』
頷く未来。
『口がいいね。』
力は、未来のさるぐつわを外した。
アイマスクを外そうとした未来の両手を押さえ、力は未来の唇を塞いだ。
甘いキス…
蕩けそうな優しいキスをした。
未来の両手から力が抜けていくのがわかる。
『未来の表情を見たい。でも、アイマスクは取ってはいけないよ。これは俺が居ない間のための練習なんだ。わかるね?未来。』
『…わかってる…でも…今日で暫く会えなくなるわ…力さんを一分一秒でも多く見ていたい……』
『俺だって同じさ。でも、辛くなるのは未来だよ。未来は一途過ぎるほど俺を愛してくれている。俺だって負けない位未来を愛してる。でも、未来は一途過ぎるが故に壊れそうで恐いんだ。離れたら心配でも未来のそばには居られない…』
『躯に、力さんを焼き付けることであたしは耐えられる?』
『気休めかもしれないけど…』
『目を閉じたらあなたが居ると感じられる?』
『そうあって欲しいんだ。目を開けたら俺が居なくても、目を閉じて俺を感じてくれたら、少しは淋しさも紛れるかもしれないから。』
『…うん…』
『目がいい?』
頷く未来。
『口がいいね。』
力は、未来のさるぐつわを外した。
アイマスクを外そうとした未来の両手を押さえ、力は未来の唇を塞いだ。
甘いキス…
蕩けそうな優しいキスをした。
未来の両手から力が抜けていくのがわかる。
『未来の表情を見たい。でも、アイマスクは取ってはいけないよ。これは俺が居ない間のための練習なんだ。わかるね?未来。』
『…わかってる…でも…今日で暫く会えなくなるわ…力さんを一分一秒でも多く見ていたい……』
『俺だって同じさ。でも、辛くなるのは未来だよ。未来は一途過ぎるほど俺を愛してくれている。俺だって負けない位未来を愛してる。でも、未来は一途過ぎるが故に壊れそうで恐いんだ。離れたら心配でも未来のそばには居られない…』
『躯に、力さんを焼き付けることであたしは耐えられる?』
『気休めかもしれないけど…』
『目を閉じたらあなたが居ると感じられる?』
『そうあって欲しいんだ。目を開けたら俺が居なくても、目を閉じて俺を感じてくれたら、少しは淋しさも紛れるかもしれないから。』
『…うん…』