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翻弄の果てに
第19章 荒波
それから…

秘部をなぞり、未来は何度も何度も躯を震わせ、のけ反り、愛液を噴き出させた。

目を隠していても、表情筋の動きや、真一文字に強く閉じた唇や、大きく開けた唇のひくつきで、未来の状態が明らかだった。


荒い呼吸が治まった頃、力は未来のアイマスクを外した。

髪を撫でながら、瞼にキスをすると、未来が静かに目を開けた。


『俺を感じられた?』

『うん…大きな掌と温度、意地悪な指先(笑)』

『あはは…そうかそうか(笑)……ん?未来?』

未来は悲しげに笑いながら一筋の涙を落としていた。


胸が苦しい!

締め付けられてる!

息が出来ないよぉ!



未来は現実をみていた。
力が居ない明日からの現実に、胸が張り裂けんばかりの苦しさに声もなく、ポロポロと涙を落とし、躯を震わせていた………




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