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翻弄の果てに
第19章 荒波
力の居る現場で爆発事故が起きた。
学校の昼休み、そのニュースが隣のクラスの暁(あきら)から飛び込んできた。
『未来っ!未来っ!』
『あ…暁だ。どうしたの?そんなに慌てて…』
『ちょっと来いっ!』
『え?あっ…ねぇ、ちょっとぉ……』
引きずられるように屋上に駆け上がり、人の気配のない隅に追いやると…
『冷静に、冷静に聞けよ?』
『って、暁が冷静になってよ、もう…で…』
『兄貴が死にそうだ!』
『ん?えっ?何?今何て?』
『事故だ、爆発事故。兄貴が巻き込まれた!』
『………力…さ……』
『未来!しっかりしろ!俺達はこれから現地に向かう。詳しいことがわかったら必ず連絡するから。』
遠くなる気の中で、微かに聞こえた暁の言葉だった。
その後のことは、気を失った未来にはわからなかったが、目覚めた時には、自分の部屋のベッドに寝かされていた。
『嫌あああっ!』
未来の叫ぶ声が家中に響き渡った。
学校の昼休み、そのニュースが隣のクラスの暁(あきら)から飛び込んできた。
『未来っ!未来っ!』
『あ…暁だ。どうしたの?そんなに慌てて…』
『ちょっと来いっ!』
『え?あっ…ねぇ、ちょっとぉ……』
引きずられるように屋上に駆け上がり、人の気配のない隅に追いやると…
『冷静に、冷静に聞けよ?』
『って、暁が冷静になってよ、もう…で…』
『兄貴が死にそうだ!』
『ん?えっ?何?今何て?』
『事故だ、爆発事故。兄貴が巻き込まれた!』
『………力…さ……』
『未来!しっかりしろ!俺達はこれから現地に向かう。詳しいことがわかったら必ず連絡するから。』
遠くなる気の中で、微かに聞こえた暁の言葉だった。
その後のことは、気を失った未来にはわからなかったが、目覚めた時には、自分の部屋のベッドに寝かされていた。
『嫌あああっ!』
未来の叫ぶ声が家中に響き渡った。