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翻弄の果てに
第19章 荒波
『そんな……あぁ…何てことなの…』
祥子もまた言葉を失った。
命に別状が無いとはいえ、手放しに喜べないのはやはり、未来のショックが尋常ではないだろうという現実が、もうそこまで来ていたことだった。
力の両親、悠太と祥子、それぞれが冷静にふたりのことを話せる日は、まだまだ先のこと。
それでも、言わずもがな両家はこのふたりの交際は解消されると考えていた。
未来の食欲は、一食一食太くなっていた。
力の帰国は間違い無く未来に元気を与えた。
3週間近く入院していた未来のここ数日の目覚ましい回復は、やっとあと2〜3日で退院というところまで来ていた。
力は帰国後、そのまま大学病院へ搬送され、引き続き治療を受けていた。
祥子もまた言葉を失った。
命に別状が無いとはいえ、手放しに喜べないのはやはり、未来のショックが尋常ではないだろうという現実が、もうそこまで来ていたことだった。
力の両親、悠太と祥子、それぞれが冷静にふたりのことを話せる日は、まだまだ先のこと。
それでも、言わずもがな両家はこのふたりの交際は解消されると考えていた。
未来の食欲は、一食一食太くなっていた。
力の帰国は間違い無く未来に元気を与えた。
3週間近く入院していた未来のここ数日の目覚ましい回復は、やっとあと2〜3日で退院というところまで来ていた。
力は帰国後、そのまま大学病院へ搬送され、引き続き治療を受けていた。