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翻弄の果てに
第20章 甦り
『おまえ……何を…』

『あなたも抱きたくないですか?力の子供ですよ?力の…力の…(泣)一生見れないかもしれない……』

『………』

『堕胎のリスク、出産のリスク、どちらもあります。解ってます!私も子を産んだ女ですから。でも…でも…お願いです!養子にしてもいいです!お嬢さんの費用も養育費も何もかも出します!力の子供が抱きたいんです(号泣)』


みんな黙り込んでしまった。

それからしばらくして、未来が帰って来た。


『ただいま。おじさま、おばさま…』

『力は元気にしてました?』

『はい。今日は体調が良くて、穏やかにお話しができました。』

『そう…』

『おばさま、今日は行かれなかったのですか?』

『えぇ…』

『…ぁ、聞いたんですね?赤ちゃんのこと。』


『みーちゃん』

『おばあちゃん、あたし、産むわよ。』

『そう言うと思ったよ。ママもそう思ってるよ、きっと。』

『ママ…』

『病院では何を話して?』

『うん。いろんなこと。力さん、ずっと一緒に居たような気がするってあたしのこと言ったの。絶対思い出すわ。ちゃんと記憶を取り戻すわよ。』



『でね、』




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