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第20章 甦り

『赤ちゃんが出来たこと話したの。頭を整理したいのね、今日は帰ってって言われちゃった（笑）』

『力は？』

『はい、考えてると思います。だから、私、言いました。負担にならないでって。子供と一緒にゆっくり待ってるからって。おじさま、おばさま、ごめんなさい。私、力さんの子供を産みます。』


『悠、腹を決めなさい。あんたの苦しみは、あたしやおじいさんには手に取るように解る。けど、あたしは環のようなみーちゃんのことも解ってるつもりだよ。』

『ああ…そうだな…』


『力君の気持ちが落ち着いたら、私ども三人で病院に伺ってもいいですか？』

悠太が病院に行くという。
祥子と未来は顔を見合わせた。


『祥子、悪いが、俺はちょっと出掛ける。』

『はい…』

『すいません。私も少し、頭の整理をさせてください。』

そう行って悠太は家を出て行った。

祥子と力の母親は、手を握りしめ合い、深くお辞儀をして、力の両親も帰って行った。