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第21章 混じり合う喜びと悲しみ

その晩、悠太の人生の歴史とでもいうか、悠太を取り巻く仲間や家族と、これまでの怒涛の過去から現在に至る話題で持ち切りとなった。


『未来ちゃん、赤ちゃんが産まれたら、パパの職場で事務でもとる？』

『えっ？ほんと？登喜子おばさま。』

『登喜子さん、あんまり未来を甘やかさないでください（笑）』

『祥子さん、貴女とは長いお付き合いだわね。』

『えぇ、いろいろとお世話になりましたわ。未来、ママは登喜子さんのおかげでパパと結婚できたのよ。』

『そうなの？おばさま。』

『んー、どうかな？遠回りしたけどね。でもね、未来ちゃん、ママはおばさんが居なくても、きっとパパと結婚してたと思うな。あ、でも、おばさんのおかげで未来ちゃんが産まれたのかもね（笑）』

『うん！おばさま、ありが…うっ、い、痛い…』

『未来？未来！』



陣痛が始まった。