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翻弄の果てに
第22章 翻弄の果てに
グイと足首を持ち上げる。尻の下はやはりしっかりと濡れていた。

確認し、足を下ろす。
吊していた手を解き、祥子を俯せた。

『もう一度縛るよ。』

腰の辺りで手首を交差させると、今度はタオルで縛った。

『お尻を上げて。』

『もっと。』

『そう、いいね。卑猥だ。』

そろそろと尻を撫でる。喘ぎが漏れる。尻の割れ目伝いに指先を滑らせると、祥子の躯はひどくびくつき、まるで急かしているように尻をくねらせた。

自ら足を開きたいのだが、指を結ばれ、秘部をさらけ出せないのが焦れったいようだ。


指先の糸を解き、自由にしてやると同時に、秘部に指を差し込んだ。

大洪水のそこは熱くひくついていた。

後ろ手を解き、猿轡を外す。


『ん、はあぁぁ…欲しいわ…早くぅ…』

ねだる祥子は、まるで本当のM女のように卑猥で厭らしく、それでいて妖艶だ。

もういいだろう。

悠太は祥子とSMがしたいのではない。
穏やかに愛を確かめ合いたいだけ。

祥子を懐に抱き寄せ、甘いキスをした。




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