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翻弄の果てに
第4章 穏やかな日々
『ええ、私も今日、農協で誘われたわ。ほら。』
姉さんの指をさした所には、一升瓶の日本酒が二本と、バケツに切り花が浸けてあった。
『手ぶらじゃ行けないでしょ。食べ物は婦人会で作るっていうから。後、お花でも生けようと思ってね。』
『さすがだな…俺、何にも考えてなかったよ。』
『いいのよ、こういう準備は女の役目、悠ちゃんは、皆様に気にいってもらって早く馴染むことね。』
『そうだな。なあ、姉さん、みんな、酒が入ったら、根掘り葉掘り聞いてくんだろうな……』
『そうね……』
俺達は、夜遅くまで打ち合わせをした。
ゴメンな、父さん、母さん。死んだことにしてしまったよ……。
姉さんの指をさした所には、一升瓶の日本酒が二本と、バケツに切り花が浸けてあった。
『手ぶらじゃ行けないでしょ。食べ物は婦人会で作るっていうから。後、お花でも生けようと思ってね。』
『さすがだな…俺、何にも考えてなかったよ。』
『いいのよ、こういう準備は女の役目、悠ちゃんは、皆様に気にいってもらって早く馴染むことね。』
『そうだな。なあ、姉さん、みんな、酒が入ったら、根掘り葉掘り聞いてくんだろうな……』
『そうね……』
俺達は、夜遅くまで打ち合わせをした。
ゴメンな、父さん、母さん。死んだことにしてしまったよ……。