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翻弄の果てに
第4章 穏やかな日々
一日中、モヤモヤとしながらぼんやりしていた。
外に出て、海でも山でも行けば、少しは気が晴れたかもしれなかった。
でも……
そんな気力もなく、気持ちのやり場の無さにもがいていた。
『ただいま。』
『あ…え…っと…お帰り。』
『ねぇ悠ちゃん、もしかして、何にも食べてないの?!』
姉さんは、夕べ、あんなことがあったのに、普通に話し掛けてくる。
「俺のことなんか全然眼中にないのか……ただの弟にしか見えない、ってことか……」
『ねぇ、聞いてる?具合でも悪いの?』
俺の額に手を当てようとした腕を払いのけた。
『何でもねーよ!』
『そう…ならいいけど。』
外に出て、海でも山でも行けば、少しは気が晴れたかもしれなかった。
でも……
そんな気力もなく、気持ちのやり場の無さにもがいていた。
『ただいま。』
『あ…え…っと…お帰り。』
『ねぇ悠ちゃん、もしかして、何にも食べてないの?!』
姉さんは、夕べ、あんなことがあったのに、普通に話し掛けてくる。
「俺のことなんか全然眼中にないのか……ただの弟にしか見えない、ってことか……」
『ねぇ、聞いてる?具合でも悪いの?』
俺の額に手を当てようとした腕を払いのけた。
『何でもねーよ!』
『そう…ならいいけど。』