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甘やかな縄
第2章 蛹化(ようか)
 指先がゆっくりと美由紀の中に侵入し、指先が、お湯以外の熱い液体に包まれ、


『夢、中が熱いね。この中から出てるのはなんだね。動かすたびにあふれてるな。』


『ん、い、言わ、ない、でぇ、、』


 美由紀は唇を噛み、羞恥と屈辱と肉体の欲求をこらえた。


「夢、素直になるんだよ。クリトリスもコリコリじゃないか。まっ、お楽しみは後にしょうか。時間はたっぷりあるからね。」


「そ、そんな、、」


 美由紀は慌てて口を閉じた。
 思わずこぼれた自分の本音に驚き、戸惑った。


(いけない、なにを言ってるの!これじゃ、ただの淫乱じゃない。)


(面白いな、否定しながら身体は本音を言わせてるんだ。虐めがいがあるな。)


 六郎は、美由紀を愛おしく思う半面、サドの血が騒ぐのを抑えられなかった。


「夢、素直にならなきゃだめだよ。まだ自尊心が邪魔してるんだ。そいつも時間をかけてとかしてあげるわ。今は、それにすがっていなよ。」


 美由紀は唇を噛んだ。


(な、なにを言ってるの、この人は!自尊心プライドって、かも知れない。素直になれって、なんに?)


 六郎は、混乱している美由紀の唇に唇を重ねた。


「んっ、んっ、ふっ、、」


 美由紀は驚きながらも六郎の舌を受け入れ、求めた。


(うそっ、舌を、もっと欲しい、い、いけない、でも、このままで、、)


 唇が放れ、重なりあったまましばらくじっとしていた。
 五分ほど、そうしていただろうか?


「夢、身体を洗おうか?それとも、出るかね?」


「えっ?あの、身体を洗いたいです。ロクさんは?」


「俺は、どうしよう?少し洗うかな。」


 二人はそれぞれにボディソープをつけ、洗いはじめた。
 六郎が股間を洗おうとした時、一番敏感なところに生暖かい感触が、次の瞬間、甘い刺激が六郎の全身に走った。


「夢、なんで、今なんだね?」


 六郎のいまだ衰えぬ怒張に、美由紀の唇が絡み、横腹を根元から先端まで唾液が絡み光った。


「あなたはまだ、満足していないでしょう。私は逝ったのにあなたは、まだだから、ね。」


 そういうと美由紀は、再び唇を開き、愛おしそうに愛撫を続けた。


「夢、ゆっくりね。その方が男としてはいいんだよ。ゆっくりな。」


 美由紀の、一生懸命さに、六郎は美由紀への、愛おしさが込み上げた。
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