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short story
第10章 遥斗の長い長い一日 /haruto
「ただいまっ!!」


鍵を開けて中に入ると朝と変わらぬみなみが居た。


「おかえり、今日はありがとう」


「・・・・・・・・・・・・」



みなみを見たら目頭が熱い。
みなみは早速いちかを抱いて、友だちや赤ちゃんの事をあれこれ話してくれた。


「遥斗はどうだった?」


「うん・・・一日が長かった」


「保育園行けた?」


「うん」


「注射は?」


「行った」


「遥斗・・・何でそんな捨て犬みたいな顔してるの?」



みなみに俺の変化を気づいてもらえたらたまらない気持ちになった。
いてもたってもいられず抱かれるいちかごとソファーに押し倒す。


「ちょっとだけ・・・」


「ええっ!?何!?!?」


みなみを抱きしめると安心する。
柔らかさとか甘い匂いとか・・・
ギュッと抱きつく俺にみなみは困惑してるけど今だけは甘えたい。


「・・・大変だったの?」


「うん」


「お疲れ様」


「・・・・・・・・・」



やっぱり俺にはみなみだけだ!
いちかが退けと俺をペチペチ叩く。
けれども俺は二人から離れない・・・





でも・・・




また来週行くであろう子育て支援。
下手に耳に入るなら茉美の事と美咲の事、ついでに史織が友だちだってことくらいは話しておいた方がいいのだろう・・・


かなり勇気が要るけど身から出た錆、どうやって切り出そうかみなみに抱きつきながら考えていた。



そして大量に買ったペペちゃんの言い訳も考えていた。


更には明日、帰って来たお袋に化粧品をダメにしたことをこっぴどく叱られ、みなみにはそれから一週間口をきいてもらえなかったのだ・・・










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