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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
最後の言葉にみなみが笑う。
頬の手を髪に移して髪を梳いた。
「先輩って本当エッチ」
「・・・しょうがないだろ、男なんだから」
「・・・やっぱエッチ」
少し不機嫌にみなみがむくれた。
みなみは本当に男というものが分かってない。
・・・そりゃ男だからヤリたいのはヤリたいけど、ヤリたいにも種類があるんだ。
好きな子とは「結ばれたい」って思うし、好きだから彼女が「待って」って言えば待てるものだし。
俺がこんな風に思ったのはみなみだけだし・・・
「・・・俺、みなみのことすげー好きだから」
「・・・・・・・・・」
「みなみは女の子だから単純にやるやらないだけの話じゃないだろうし・・・不安もあるだろうし。俺だってみなみのこと大事だから・・・だからみなみを悲しませることだけは絶対しないから」
「先輩・・・」
ウルウルの瞳に見つめられて、そろそろ我慢も限界になりそうだ。
「卒業したからもう先輩じゃないんだけど」
そう言ったらみなみは少し考えてこう呼んだ。
「・・・ハルくん」
その瞬間、その名前で俺を呼ぶ誰かの顔が浮かんでしまった。
「その呼び方はダメ」
「遠藤先輩みたいだから?」
「分かってるなら呼ぶなって」
みなみの頭を抱え込んでホールドすると、可愛い笑い声が響く。
「とりあえず“先輩”は卒業で」
「何て呼ぼうかな」
「みなみの呼びたいように」
「じゃあね・・・遥斗」
「・・・・・・・・・」
「遥斗って呼びたい」
無邪気にみなみは言うけれど、俺の胸は潰されそうなほどキュンとした。
「遥斗」
「・・・・・・・・・」
「遥斗ー」
「・・・うん」
「はーると」
「・・・そんな何度も呼ばなくても聞こえてる」
「嬉しいから呼びたいの!だってずっと山下ガールズの先輩たちが羨ましかったから・・・呼び方一つだけどみなみよりずっと親しそうに思えて・・・」
・・・もう俺の胸は一杯だった。
みなみへの愛情が溢れて仕方なくて。
「遥斗、大好きだよ・・・っ」
その言葉と同時にみなみを押し倒した。
突然の展開にみなみはただ驚いている。
頬の手を髪に移して髪を梳いた。
「先輩って本当エッチ」
「・・・しょうがないだろ、男なんだから」
「・・・やっぱエッチ」
少し不機嫌にみなみがむくれた。
みなみは本当に男というものが分かってない。
・・・そりゃ男だからヤリたいのはヤリたいけど、ヤリたいにも種類があるんだ。
好きな子とは「結ばれたい」って思うし、好きだから彼女が「待って」って言えば待てるものだし。
俺がこんな風に思ったのはみなみだけだし・・・
「・・・俺、みなみのことすげー好きだから」
「・・・・・・・・・」
「みなみは女の子だから単純にやるやらないだけの話じゃないだろうし・・・不安もあるだろうし。俺だってみなみのこと大事だから・・・だからみなみを悲しませることだけは絶対しないから」
「先輩・・・」
ウルウルの瞳に見つめられて、そろそろ我慢も限界になりそうだ。
「卒業したからもう先輩じゃないんだけど」
そう言ったらみなみは少し考えてこう呼んだ。
「・・・ハルくん」
その瞬間、その名前で俺を呼ぶ誰かの顔が浮かんでしまった。
「その呼び方はダメ」
「遠藤先輩みたいだから?」
「分かってるなら呼ぶなって」
みなみの頭を抱え込んでホールドすると、可愛い笑い声が響く。
「とりあえず“先輩”は卒業で」
「何て呼ぼうかな」
「みなみの呼びたいように」
「じゃあね・・・遥斗」
「・・・・・・・・・」
「遥斗って呼びたい」
無邪気にみなみは言うけれど、俺の胸は潰されそうなほどキュンとした。
「遥斗」
「・・・・・・・・・」
「遥斗ー」
「・・・うん」
「はーると」
「・・・そんな何度も呼ばなくても聞こえてる」
「嬉しいから呼びたいの!だってずっと山下ガールズの先輩たちが羨ましかったから・・・呼び方一つだけどみなみよりずっと親しそうに思えて・・・」
・・・もう俺の胸は一杯だった。
みなみへの愛情が溢れて仕方なくて。
「遥斗、大好きだよ・・・っ」
その言葉と同時にみなみを押し倒した。
突然の展開にみなみはただ驚いている。