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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
「大丈夫だから、そんなに力入れたら痛いって」


「・・・・・・・・・」


「みなみ、顔上げて」


プルプルと頭を振って、相変わらずきつく抱きつくみなみに困りながら可愛いと思う。


「それじゃ約束守れないだろ」


「・・・・・・・・・」


「しないの?約束」


またみなみはプルプルと頭を振った。


「じゃあ顔上げて」


ゆっくりみなみが離れ、潤んだ目で俺を見る。
・・・その顔反則!
お姫様みたいに抱き上げると驚いたのか、またみなみがピッタリくっついた。


「お、重くない?」


「全然」


「でも腰痛くなったら・・・」


「ジジイかよ」


「・・・恥ずかしいんですけど」


「変なとこで照れるんだな」


ベッドの上にそっと下ろして俺も隣に座った。


「・・・俺さ、みなみと付き合う前は本当にどうしようもなくて・・・でもそんな自分がちょっとカッコイイとか思ってたりして・・・痛いだろ」


「・・・うん」


「ハハッ、素直だな・・・一人の子と長く付き合ったことはなかったし、深く付き合う意味も分かんなかったし・・・恋愛なんて楽しければ何でもいいって思ってた。一人を深く知るより浅くても沢山知った方が楽しいし得・・・みたいな」


みなみは「何でこんな話するんだろう」って顔で俺を見てる。
本当にわかり易くて可笑しいくらいで・・・指先でその頬に触れて話を続けた。


「でもみなみと知り合って・・・一度はスゲー嫌われて・・・俺女の子に拒否られたことなかったからどうしていいか分かんなかったし、あんな風に叩かれたら普通こっちから願い下げとか思うのにみなみに嫌われたままだったら嫌だなって・・・本当不思議だよな」


昔と言えるほど昔じゃないのにすごく懐かしいと思った。


「年上年上言ってた俺が年下に本気になったのも不思議だし」


「年ってそんなに関係ある?」


「ガキだったんだよ、こだわる辺りが」


指先は円を描いて頬を撫でる。
くすぐったそうな気持ち良さそうな様子が猫みたいだ。


「みなみのことありえないくらい好きになって・・・付き合えることになった時すげー嬉しかった」


「みなみだって嬉しかったよ」


「俺の方が嬉しかったよ、みなみと何処行こうとか何しようとかそんな事ばっか考えてたし、早くエッチもしたかったし」


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