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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
それから30分ほどして、みなみも俺もウトウトし始めた頃今度は俺のスマホが鳴る。


「・・・・・・・・・」


寝ぼけ眼でメールを開くと案の定兄さんで・・・
みなみと同じくビッチリと文章が打ち込まれてる。


「誰?」


「兄さん・・・みなみ読んで」


みなみも眠そうな目で画面をスクロールし続ける。
どれだけ長文なんだとあくびが出た。


「何だって?」


「・・・牽制してる」


「あー・・・」


予想通り。
でも約束は守ったんだ・・・もう好きにさせてもらう。
みなみを抱きしめるとそのままの体勢でみなみがメールを読み上げた。


「・・・私が居る間にも、約束を守ってもらえるとは正直思っておりませんでした。みなみがどれだけ貴殿を愛しているのか、そして貴殿の想いも私なりに感じて受け入れたつもりです。そして貴殿の誠意はしかと受け止めたつもりでいます。みなみはもう子どもではありません、だから私が口を出す幕ではないのでしょう。ただ貴殿にはこれからも責任を持って行動していただきたい・・・何かあった時傷つくのは女性です。みなみが泣かされるようなことがあるなら私は貴殿を許さないでしょう。私の言う責任とは未来に繋がる関係です。よく考えて誠意ある行動を心掛けてください」


「・・・・・・・・・」


簡単に真琴さんに食われた人が良く言うよ。


「まだ続くけど読む?」


「いや、もういいよ・・・“分かりました問題ないです”って返しといて」


みなみをギュッと胸に閉じ込めると「メール打てないよ!」とみなみが文句を言う。


幸せだ・・・こうやってみなみを抱きしめられること、キスができること、エッチだって・・・


「みなみ」


「ん?」


懸命に返信するみなみの顎を上げてキスをする。


「ずっと好きだから」


「・・・みなみも」


片手に俺のスマホを持ったままのみなみを組み敷いて小さなキスを繰り返す。
キスは徐々に降りていき、くすぐったいとみなみがクスクス笑っていた。



気がつけばスマホはベッドに放りだされ、静かな部屋にみなみの嬌声が響く。
打ちかけの返事は今夜返されることはなく・・・次の朝、グッタリしたみなみなみに送信されるのだった。


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