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short story
第15章 ゆらの恋 / yura
―――友達に彼氏ができた。
その彼は幼なじみの同級生だという・・・
長い夏休みが終わり始まった新学期はとにかくダルい。
新学期最初の昼休み、机を付けてお弁当を食べながら私は友だちのノロケ話を聞いていた。
「・・・・・・でね、キス・・・しちゃった・・・」
友だちの真優は幼なじみの大地くんが初カレらしい。
顔を真っ赤にして初キスの報告をする真優は可愛いなと私は思う。
「ディープ?」
「フレンチ!」
それだけのことで真優はムキになって訂正した。
「フレンチじゃキスの醍醐味味わえないよ~、真優から舌入れちゃいなよ」
「そ、そんなことないよ!」
「だってフレンチじゃ蕩けないもん」
「ゆらさん卑猥だよ」
なっちゃんのツッコミに笑っている私とは反対に、真優は少し何か考えていたけど我に返って慌てて否定する。
「でも・・・そ、そう!そういうキスはまだいいよ・・・」
「そう?気持ちいいよ、ディープキス。一度しちゃうとフレンチじゃ物足りないよ」
「・・・・・・・・・・・・」
真優は居心地悪そうに口をつぐむ。
ファーストキスがフレンチだとディープキスって抵抗があるのだろうか・・・
「初体験も間もなくだったりして」
なっちゃんがポツリと言うと真優は大袈裟なくらい反応する。
「初体験!?だって私たち・・・幼なじみだしそんな!!」
「大地くん巨乳フェチなんだろ?揉ませてやんなさい」
「・・・大地も私のことそんな風に見てると思う?」
何故か真優は不安そうになっちゃんと私を見た。
「年頃の男子なら普通見るんじゃない?」
「じゃあ・・・例えば年頃じゃない男子だったら?」
「年頃じゃないってオッサンとか?」
「もう少し若いくらい・・・20代とか・・・?」
真優が何を聞きたいのかはよく分からないけど私はサラリと答えた。
「見てるよ、全然見てる」
真優となっちゃんは顔を見合わせる。
「・・・そうだよね、ゆらの彼氏20代だもんね」
「・・・やっぱ卑猥だよゆらさん」
なっちゃんの返しに「ヒドーイ」なんて笑って馬鹿話に変えながら、私はぼんやり彼のことを思っていた。
その彼は幼なじみの同級生だという・・・
長い夏休みが終わり始まった新学期はとにかくダルい。
新学期最初の昼休み、机を付けてお弁当を食べながら私は友だちのノロケ話を聞いていた。
「・・・・・・でね、キス・・・しちゃった・・・」
友だちの真優は幼なじみの大地くんが初カレらしい。
顔を真っ赤にして初キスの報告をする真優は可愛いなと私は思う。
「ディープ?」
「フレンチ!」
それだけのことで真優はムキになって訂正した。
「フレンチじゃキスの醍醐味味わえないよ~、真優から舌入れちゃいなよ」
「そ、そんなことないよ!」
「だってフレンチじゃ蕩けないもん」
「ゆらさん卑猥だよ」
なっちゃんのツッコミに笑っている私とは反対に、真優は少し何か考えていたけど我に返って慌てて否定する。
「でも・・・そ、そう!そういうキスはまだいいよ・・・」
「そう?気持ちいいよ、ディープキス。一度しちゃうとフレンチじゃ物足りないよ」
「・・・・・・・・・・・・」
真優は居心地悪そうに口をつぐむ。
ファーストキスがフレンチだとディープキスって抵抗があるのだろうか・・・
「初体験も間もなくだったりして」
なっちゃんがポツリと言うと真優は大袈裟なくらい反応する。
「初体験!?だって私たち・・・幼なじみだしそんな!!」
「大地くん巨乳フェチなんだろ?揉ませてやんなさい」
「・・・大地も私のことそんな風に見てると思う?」
何故か真優は不安そうになっちゃんと私を見た。
「年頃の男子なら普通見るんじゃない?」
「じゃあ・・・例えば年頃じゃない男子だったら?」
「年頃じゃないってオッサンとか?」
「もう少し若いくらい・・・20代とか・・・?」
真優が何を聞きたいのかはよく分からないけど私はサラリと答えた。
「見てるよ、全然見てる」
真優となっちゃんは顔を見合わせる。
「・・・そうだよね、ゆらの彼氏20代だもんね」
「・・・やっぱ卑猥だよゆらさん」
なっちゃんの返しに「ヒドーイ」なんて笑って馬鹿話に変えながら、私はぼんやり彼のことを思っていた。