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short story
第15章 ゆらの恋 / yura
そんな時、高校時代の友だちが・・・真優が大地くんと別れた。
理由は大地くんの浮気、そして今日はそんな真優の話を聞くために真優がうちに泊まりに来た。
真優の話を聞きながら男ってつくづく勝手だと思った。
でも・・・私は真優を傷つけた大地くんの浮気相手と同じ側の人間だったのだ。
痩せるほど苦しむ友だちを目の当たりにして初めて自分のしていたことが分かった。
高志の奥さんは私との関係に気づいていなかったんだろうか。
それとも真優みたいに苦しんでいたのだろうか。
三年経って初めて奥さんへの罪悪感が芽生えた。
全て今更だけど、あの頃の私は本当に世間を知らない子どもだったことにも気づいた。
それで済まされる話じゃないけど・・・
「・・・真優、あのね、私ずっと黙ってた事があるんだ」
「何?突然」
「実はね・・・」
「うん」
「実は・・・」
傷ついてる友だちに私は何を言おうとしてるんだろう。
もしかしたら真優に高志の奥さんを重ねて手っ取り早くこの罪悪感から逃げたかったのかもしれない、
奥さんに謝ったつもりになって・・・
最悪だ。
どこまでも自分本意な考えに気づいたら、当たり前だけどその先を続けることは出来なくなった。
でも真優に言葉の続きを催促され、仕方ないから嘘をついた。
「・・・実は今、ちょっと恋の予感がするんだよね」
「ええっ!そうなの?」
「うん、この間合コンで知り合った人なんだけど・・・」
私は狡い。
狡くて弱くて・・・
でも、
三年経って、私はやっと本当の意味で不倫していたことを後悔している。
ふいに吉野先生と面談したあの日の事が思い出された。
若すぎる発言の数々・・・
それは黒歴史過ぎて消したいくらい恥ずかしい。
あれから私も少しは大人になれただろうか・・・
人の心が分かるだろうか・・・
「・・・真優も次のいい人見つけて幸せにならなきゃね」
「私はもう彼氏とかはいいよ」
「そんなこと言わないの~!」
今度人を好きになったら幸せになれればいい。
真優も私も・・・
自分勝手は百も承知だ。
でもいつか私だけを愛してくれる人と恋がしたい。
幸せになりたい・・・
そう心の底から思っていた。
理由は大地くんの浮気、そして今日はそんな真優の話を聞くために真優がうちに泊まりに来た。
真優の話を聞きながら男ってつくづく勝手だと思った。
でも・・・私は真優を傷つけた大地くんの浮気相手と同じ側の人間だったのだ。
痩せるほど苦しむ友だちを目の当たりにして初めて自分のしていたことが分かった。
高志の奥さんは私との関係に気づいていなかったんだろうか。
それとも真優みたいに苦しんでいたのだろうか。
三年経って初めて奥さんへの罪悪感が芽生えた。
全て今更だけど、あの頃の私は本当に世間を知らない子どもだったことにも気づいた。
それで済まされる話じゃないけど・・・
「・・・真優、あのね、私ずっと黙ってた事があるんだ」
「何?突然」
「実はね・・・」
「うん」
「実は・・・」
傷ついてる友だちに私は何を言おうとしてるんだろう。
もしかしたら真優に高志の奥さんを重ねて手っ取り早くこの罪悪感から逃げたかったのかもしれない、
奥さんに謝ったつもりになって・・・
最悪だ。
どこまでも自分本意な考えに気づいたら、当たり前だけどその先を続けることは出来なくなった。
でも真優に言葉の続きを催促され、仕方ないから嘘をついた。
「・・・実は今、ちょっと恋の予感がするんだよね」
「ええっ!そうなの?」
「うん、この間合コンで知り合った人なんだけど・・・」
私は狡い。
狡くて弱くて・・・
でも、
三年経って、私はやっと本当の意味で不倫していたことを後悔している。
ふいに吉野先生と面談したあの日の事が思い出された。
若すぎる発言の数々・・・
それは黒歴史過ぎて消したいくらい恥ずかしい。
あれから私も少しは大人になれただろうか・・・
人の心が分かるだろうか・・・
「・・・真優も次のいい人見つけて幸せにならなきゃね」
「私はもう彼氏とかはいいよ」
「そんなこと言わないの~!」
今度人を好きになったら幸せになれればいい。
真優も私も・・・
自分勝手は百も承知だ。
でもいつか私だけを愛してくれる人と恋がしたい。
幸せになりたい・・・
そう心の底から思っていた。