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short story
第9章 天の川 /yuriko
でも私は雨でも織姫と彦星は会えるんじゃないかって思うんです。
本当に愛してるなら彦星だって天の川を渡って織姫に会いに行くんじゃないかしら。
「ばあは!七夕の日はばあばんちで七夕しよ?いちかパパにも笹の葉さらさら見せたい!」
「そうね・・・素敵な提案なんだけどごめんね、ばあばその日は彦星に会いに行くの」
お父さんの事彦星だなんていい年して・・・って笑われるかしら。
でもみなみちゃんは目をキラキラさせて「素敵!」と言ってくれた。
「お義父さんとデートですか!?」
「そう、七夕の日は私とお父さんが付き合い始めた記念日なの」
「素敵!本当に素敵!!」
・・・そんなに褒められるとちょっぴり恥ずかしいけどお父さんは私にとって彦星みたいなものなんです。
余り一緒に居られないせいか、今でもお父さんにドキドキするしあの頃と変わらず憧れの人のまま・・・
ウットリお父さんを想っていたらみなみちゃんに訊ねられた。
「お義父さんとお義母さんの馴れ初めってどんななんですか?」
「ええっ!?面白くなんかないわよ全然」
「でも聞きたいです。・・・遥斗のルーツでもある訳だし」
ワクワクしてるみなみちゃんに赤面しながら昔を思い出した。
あれは三十年以上前・・・
まだ私が幼稚園教諭をしていた頃の事・・・
本当に愛してるなら彦星だって天の川を渡って織姫に会いに行くんじゃないかしら。
「ばあは!七夕の日はばあばんちで七夕しよ?いちかパパにも笹の葉さらさら見せたい!」
「そうね・・・素敵な提案なんだけどごめんね、ばあばその日は彦星に会いに行くの」
お父さんの事彦星だなんていい年して・・・って笑われるかしら。
でもみなみちゃんは目をキラキラさせて「素敵!」と言ってくれた。
「お義父さんとデートですか!?」
「そう、七夕の日は私とお父さんが付き合い始めた記念日なの」
「素敵!本当に素敵!!」
・・・そんなに褒められるとちょっぴり恥ずかしいけどお父さんは私にとって彦星みたいなものなんです。
余り一緒に居られないせいか、今でもお父さんにドキドキするしあの頃と変わらず憧れの人のまま・・・
ウットリお父さんを想っていたらみなみちゃんに訊ねられた。
「お義父さんとお義母さんの馴れ初めってどんななんですか?」
「ええっ!?面白くなんかないわよ全然」
「でも聞きたいです。・・・遥斗のルーツでもある訳だし」
ワクワクしてるみなみちゃんに赤面しながら昔を思い出した。
あれは三十年以上前・・・
まだ私が幼稚園教諭をしていた頃の事・・・