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第10章 黙祷!!権蔵最期の日

「…えっ!?…」

「…幸い…真実を知っているのは…真美だけ…真美がホントの事を警察に話せば…多喜枝さんは殺人罪で捕まるわ…」
嘘である。
真美が真実を告げても不幸な事故で処理されるだろう。

だが、動転し追い詰められた多喜枝に正しい判断はできない。

「…あぁぁぁ…真美さん…助けて…お願い…助けて…」
常に冷静で頭のキレる多喜枝は、今まで真美を少しバカにしたように見ることがあった。

その多喜枝が真美にすがる。

「…いいわ…助けてあげる…その代わり…これからは真美の言う通りにするのよ…いい?…真美に逆らわず…真美の言いなりになるのよ…判った?…」
「…はい…判りました…」
現状の窮地から逃れる為、多喜枝は真美を受け入れる。

『…ふふん…いいザマね…今まで散々…真美の事を小バカにして…これからは…真美の奴隷として扱き使ってあげるわ…』
真美は多喜枝に優しく指示を出す。

「…とにかく…この状況を何とかしないとね…多喜枝さんは…先ずはお○んこを洗ってきて…」
「…えっ!?…」

「…多喜枝さんのお○んこ…まん汁と精子の匂いがプンプンするから…そんな匂いさせてたら…すぐにバレるわよ…」
「…えっ!?…あぁ…そうね…洗ってくるわ…」
真美は部屋を出ていく多喜枝に声をかける。

「…それと…濡れタオル…持ってきて…」
「…判った…」

暫くして濡れタオルを持った多喜枝が戻ってきた。
まだ、思考が停止しているのか、多喜枝は裸のままだ。

「…多喜枝さん…腹を着てきなさい…あと…お義父様の服も持ってきて…」
「…はい…」

住み込みで働いていた多喜枝は自室を与えられていた。
多喜枝は部屋に戻り腹を着、権蔵の部屋から権蔵の服を適当に見繕って持ってきた。