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性技のミカタ
第9章 危うし!!真美の淫夢地獄が権蔵を襲う
『…まずは…手始めに…』
真美は毛孔を開き媚薬ミストを噴霧する。

「そうじゃったな。勇治は出張か」
答える権蔵の鼻がピクピクと動く。

『…吸い込みなさい…権蔵…たっぷり…吸い込んで…』
真美は、権蔵に必要以上に身体を近付け、朝食の用意をする。

「んっ!?何の匂いじゃ?」
真美は冷酷な眼で、鼻をクンクンと鳴らす権蔵を見下ろす。

「…真美の匂いです…お義父様…良い香りでしょ…もっと…嗅いでください…真美の匂い…」
権蔵は鼻腔が大きく拡げ真美が噴霧する媚薬を吸い込む。

「おお。真美さんの匂い。いい香りじゃあ」
鼻の粘膜から吸収された真美の媚薬が権蔵を虜にする。

「…お義父様…もっと真美の身体に…顔を近付けて…嗅いでください…真美の…いい…匂い…」
媚薬効果で意識が朦朧としてきた権蔵が真美の声に操られる。

「あぁぁぁ。いい匂いじゃ。真美さん。真美さんの身体は、いい匂いじゃあ」
真美は腕を上げ権蔵に腋の匂いを嗅がせる。

「…お義父様…多喜枝さん…10年間…お休みなしですって…可哀想ですね…」
真美の毛孔から溢れ出た媚薬アロマが腋汗の様に白いブラウスの腋に沁みを作っている。

「ああ、可哀想じゃ。多喜枝は可哀想じゃ」
権蔵は口元からだらしなく涎を垂らしながら、真美の腋に鼻を付け匂いを嗅ぐ。

「…多喜枝さんに…お暇をあげてください…ここに…温泉旅行のチケットがあります…」
真美は権蔵から身体を離すとポケットからチケットを取り出す。

「温泉旅行ぉ?」
名残惜しそうに権蔵の鼻が離れていく真美の身体を追う。

「…これを多喜枝さんに渡して…温泉でゆっくり…日頃の疲れを癒して…もらいましょう…お義父様…多喜枝さんが居ない間は…真美が…お世話します…」

白いブラウスにレモンイエローの長めのフレアスカートを履いた真美は、一見清楚な雰囲気を醸し出しているが、ニッコリと微笑む真美の眼には策略の色が浮かぶ。

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