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第1章 女子会の決断

「申し訳ないけれど、事故に遭ったと思って割り切ってもらうしかないわね。こう言っては失礼でしょうけれど、望野さんは派遣さんだから次がまた会社から紹介されるわよね。私達、正社員とは違うんだから、次の所でがんばって、いい仕事してちょうだい」

辛島先輩がそういって、泣いている望野さんのキャメル色に染めた髪を撫でると、少し救われたように望野さんの顔に微笑が蘇ってきた。

「はい、ありがとうございます。・・・。私、負けません。次の所でまたがんばります」

「そうこなくちゃ。さっ、飲みましょう。コラ、みな美っ、みんなのグラスが空よ」

「あっ、は、はい。すみませんっ。みなさん、同じのでいいですかぁ」

一番年下の川崎みな美がいつもの甘ったれた口調で言う。

いつも思うことだが、この子のしゃべり方にイラッとするのは私だけだろうか。