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第4章 旅立ち

「済まなかった。嫁入り前の娘の頬を打ったりして、とんでもないことをしてしまった。ソンニョが生きていれば、もうこの家に出入り禁止になっていただろうな」
　トスがどこか懐かしむ口調で言い、そっと手を伸ばす。彼はキョンシルの頬を指の腹で撫でた。
「少し紅くなっている。待ってろ」
　トスは立ち上がり厨房に行ったと思ったら、すぐに戻ってきた。どうやら水瓶に用があったらしい。