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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
「どれ」
 トスが近づき、キョンシルの頬に冷たい手巾を当てた。厨房に行ったのは、水瓶の水で手ぬぐいを冷やすためだったのだ。
「冷やせば、赤みも後には残らないだろう。本当に済まなかったな」
 トスは頭をかいた。
「女と子ども―自分よりか弱い者に手を上げるとは、男としてあるまじき行為だと常に自分を戒めていたのだが」
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