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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
「ソン、大丈夫?」
そのときだった。ソンがハッとしたような顔になり、脱兎のごとく駆け出したのだ。
「ソン、どうしたの?」
キョンシルも後をついていったけれど、ソンは脇目もふらず走り続けている。どうやら、キョンシルのことは今は眼中にないらしい。
全速力で走ろうにも、道を塞ぐ通行人に遮られ、なかなか前に進めない。血相を変えて走る二人を道行く人が怪訝な顔で見送るが、ソンは頓着はしていないようだ。