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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
その問いに、ソンからの応えはなかった。無言が何よりの肯定の証のような気がして、キョンシルはまじまじとソンを見つめた。この場合、どう言えば良いのだろう。やはり、道理を優先して、お屋敷に帰るべきだと勧めるのが理想的ではあるのだろうが、何度も毒殺されかかったというソンの話を聞くにつけ、そのような怖ろしい場所にソンを帰すべきなのかどうかと迷いも生じた。
と、二人の行く手に唐突に人影が立ち塞がった。