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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
「殿下(チヨナー)、いえ、若さま」
 年の頃は六十に手が届くのではないかという老人がひっそりと立っている。光沢を抑えた黄金色のパジチョゴリを纏い、目深に鐔広の帽子を被っていた。
「―爺や」
 ソンの口からヒュッという溜息とも喘ぎともつかぬ息が洩れる。
 背の高い老人は慇懃にソンに向かって腰を折った。
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