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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
「嫌だと言ったら、嫌だ。私は帰らぬ。王位など、欲しければ誰にでもくれてやる。私はここで名もなき民として一生を終わりたいのだ。可愛い町娘を妻とし、子や妻に囲まれて貧しくとも平穏な生涯を送る。爺、頼むから、私のことは忘れてくれ。私が姿を消せば、大妃もここまでは追いかけては来ぬだろう。後は大妃の推す義(ウィ)真(ジン)君(グン)なり義永(ウィヨン)君なりを私の後釜に据えれば良い。それですべては丸くおさまるはずではないか」
「殿下、甘えは許されませぬぞ。皆がお帰りをお待ちしているのです」
「殿下、甘えは許されませぬぞ。皆がお帰りをお待ちしているのです」