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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
「まさか、そのようなことは、ゆめ考えてはおりません。あなたさまが頑固なのは、ご幼少の頃からいつもお側にいる私が誰よりも存じ上げておりますゆえ。この皺首が一つ胴体から離れたところで、お気持ちが変わるなどとは思うてはおりませぬ」
「ならば、何故、生命を無駄にする?」
「どうせ老い先短い身にございます。家門も血の繋がらぬ倅ではありますが、何とか無事に倅に継がせることもできました。もう、思い残すことはございませぬ」
「ならば、何故、生命を無駄にする?」
「どうせ老い先短い身にございます。家門も血の繋がらぬ倅ではありますが、何とか無事に倅に継がせることもできました。もう、思い残すことはございませぬ」