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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
老人は感慨深げな瞳をソンに向けた。
「殿下、これだけはお忘れなきよう。真に畏れ多きことにござりますが、私には、殿下は我が孫のようなものにございました。この国の民として殿下を敬い奉るより前に、このホン・シアンにとっての光、希望、すべてが殿下だったのです。その生きる希望を失い、この先、何を愉しみに生きてゆけましょう」
「―生きてゆく愉しみ」
ソンが感情のこもらぬ声で呟く。だが、その瞳は哀しみと戸惑いに揺れていた。
「殿下、これだけはお忘れなきよう。真に畏れ多きことにござりますが、私には、殿下は我が孫のようなものにございました。この国の民として殿下を敬い奉るより前に、このホン・シアンにとっての光、希望、すべてが殿下だったのです。その生きる希望を失い、この先、何を愉しみに生きてゆけましょう」
「―生きてゆく愉しみ」
ソンが感情のこもらぬ声で呟く。だが、その瞳は哀しみと戸惑いに揺れていた。