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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 その日、キョンシルは夕刻どころか、夜半になっても、家に帰ってこなかった。むろんというべきか、偶然といえば良いのか、あの男、ソンの姿も同時に消えていた。憶測としては、キョンシルとソンが手に手を取り合って家を出ていったと考えるのが妥当かもしれないが、何故か、トスはそれだけは断じてあり得ないと断言できた。
 では、その理由はと問われれば、はきとは応えられない。が、キョンシルは道理をわきまえた娘だ。何しろ、あのミヨンの娘なのだから。
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