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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 出てゆくにしろ、何か自分に告げてから去るだろう。キョンシルが走り書きすら残さずかき消すようにいなくなったことに、トスは大きな不安を憶えた。
 いつまでも帰らぬキョンシルを待ち続けている中に、トスは浅い微睡(まどろ)みに落ちていたらしい。トスは眠りながら、夢を見ていた。
 何者かがキョンシルを連れ去ろうとしている。
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