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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
真顔で言うものだから、またしても、お茶を吹き出しそうになって、笑いを堪えるのにひと苦労だった。
臨尚宮だけではない、後宮の誰もがキョンシルは既に国王に抱かれたと信じて疑っていない。真実は皆の想像とは全く違うのだが、今、声を大にしてそれを否定することはできない状況である。
キョンシルが何度も吹き出しそうになりながら、やっとお茶を飲み終えたときである。臨尚宮がいつになく控えめに言った。