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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 キョンシルは籠を受け取り、静かに膝をいざり進める。籠ごと差し出すと、大妃はいちばん上の茘枝を手に取った。
 手のひらに乗せ、しげしげと眺めている。キョンシルも大人しく大妃の反応を待った。
 ところが、である。あろうことか、大妃は手にした茘枝をいきなりキョンシル向かって投げつけたのだ。
 あっと、背後の臨尚宮が小さな悲鳴を上げた。
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