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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 よほど力を込めたのか、茘枝はキョンシルの牡丹色のチマに当たって弾け、チマは茘枝の汁とグチャグチャになった実で見るも無惨に汚れた。
「何ということを」
 臨尚宮の呟きを、大妃が見逃すはずはなかった。再び柳眉がつり上がる。
「臨尚宮。そなた、今、何と申した?」
「―申し訳ございませぬ。大妃さま、すべては私の失態にございます」
 キョンシルはすかさず割って入った。
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