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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 集団の先頭に立つ女二人が温嬪と恭嬪であるとすぐに知れる。二人共に煌びやかなチマチョゴリに身を包み、これでもかというほど飾り立てていた。まるで孔雀の行進のようだ。
「これは珍しい方に出逢ったものだ」
 温嬪が斜に構え、キョンシルを見つめる。
「真に、温嬪さま。この度、賑々しく入宮した宋淑媛なる者の噂は嫌になるほど聞いておりましたけれど、肝心の淑媛はまだ私たちの許に参ってはおりませんでしたものね」
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