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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
キョンシルは思わず微笑んだ。不思議なことに、自然界に生きるものは、人の心を和ませてくれる力を持っているらしい。宮殿の庭の片隅に花開く撫子しかり、狭い鳥籠に閉じ込められても、美しい声で啼く小鳥しかり。
ソンの幼時の悲惨な想い出を聞いてから、また何も口に出せないままに数日が過ぎた。ソンとは相変わらず寝所を共にしているけれど、二人の間に取り立てて変わったことはない。ただ、あれから、妙に気まずくなってしまったことは確かだ。
ソンの幼時の悲惨な想い出を聞いてから、また何も口に出せないままに数日が過ぎた。ソンとは相変わらず寝所を共にしているけれど、二人の間に取り立てて変わったことはない。ただ、あれから、妙に気まずくなってしまったことは確かだ。