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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
表面は何も変わらないように見えるが、ソンは始終、神経を逆立てているようになった。かと思えば、見えない影に怯える子どものようにびくびくとしている。それは、キョンシルがいつ別離を口にするかという恐れからくるものであったのだが、流石に神ならぬ身のキョンシルには理解できないことだった。
今朝、キョンシルの殿舎は大騒動になった。というのも、女官見習いの少女が突然、何とも無残な姿となって帰ってきたのだ。
この女官見習いはまだ十三歳だが、臨尚宮が話を聞いたところ、泣く泣く語ったという。
今朝、キョンシルの殿舎は大騒動になった。というのも、女官見習いの少女が突然、何とも無残な姿となって帰ってきたのだ。
この女官見習いはまだ十三歳だが、臨尚宮が話を聞いたところ、泣く泣く語ったという。