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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
「これは―」
 魂が抜けたように、その場にくずおれた。
 鳥籠の中では、つがいの片方の雄が哀しげに啼いていた。一方の雌は力尽きたように片隅に転がっている。確かめなくとも、死んでいるのは確かだ。
「いかがした?」
 異変に気づいたのか、ソンが起きてきた。背後から鳥籠を覗き込み、流石に息を呑んでいる。
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