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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
 やがて、白い影は小さくなり、秋空の深い蒼に飲み込まれた。
「ソン、大丈夫なの? 清国の皇帝陛下から贈られた大切な鳥なんではないの?」
 キョンシルが呆気に取られていると、ソンは愉快げに笑った。
「そなたの可愛らしい顔を涙で曇らせたくはないからな。清国の皇帝には何とでも言い訳はつくさ。あの雪見鳥の生命を救うには、この方法しかなかった。ゆえに、逃がしたんだよ」
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