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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
 考えた末、言葉を選びながら言うと、馬執事はあからさまな落胆を見せた。
「しかし、お嬢さま。使用人にすぎない私がこのようなことを申し上げるのは失礼かもしれまませんが、旦那さまのご容態はそんな悠長なことを言っている場合ではないのです」
「判っています。馬執事、お祖父さまは私にとってはたった一人の身内と呼べる方です。両親がお祖父さまに孝行できなかった分、私はお祖父さまにできるだけのことをさせて頂こうと考えていました。少しだけ私に時間を下さい」
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