この作品は18歳未満閲覧禁止です
蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
「キョンシル、今は俺たちのことや俺の気持ちを論じている場合ではない。そなたがまずやるべきことは、イルチェさまの側に行くことではないのか」
「でも、私たち、このままでは駄目になってしまうかもしれない―」
ついに本音をさらけ出してしまった。キョンシルは唇を噛みしめ、うつむいた。もう、トスの貌が見られない。
「キョンシル」
トスの手が伸びてきて、キョンシルはふわりと逞しい胸に抱き寄せられた。