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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
古い考え方と笑われるかもしれないが、祝言も挙げておらず、まだ母の一年の喪も明けていないのに、トスと夫婦同然の仲になるのは抵抗があった。
トスが小さな溜息をついた。
「判ったよ。そなたが嫌だというのなら、俺は我慢する。身体だけを奪ったところで、そなたを手に入れたことにはならないからな」
トスが手を伸ばし、キョンシルの艶やかな黒髪に触れた。衝動的にピクリと身を竦ませた彼女を見、トスが笑う。