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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
「何もしないから、そんなに怯えないでくれ」
「―ごめんなさい」
キョンシルがか細い声で言うのに、トスはまた笑ってキョンシルの髪をくしゃっとかき回す。それは彼女がトスと知り合ったばかりの頃、よく十一歳のキョンシルにしてくれたのと同じ優しい仕草で。
キョンシルは身体中に漲っていた緊張を漸く解くことができた。
「そなたが謝ることはない。反省しなければならないのは、大人げなく逸ってしまった俺の方だ」