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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第25章 再会
「私も昨夜はそうだった。トスおじさんが多分、妓房では女の人と何でもなかっただろうと判っていても、やっぱり、面白くなかったし不安だった。妓生って大人の女だし、私のような世間知らずの子どもとでは比較にならないほど綺麗だわ。だから、トスおじさんが私のことなんか忘れてしまって、妓生を好きになったら、どうしようかなんて考えると、居ても立ってもいられなくなった。その時、やっと気づいたの。トスおじさんが話していた〝嫉妬〟の意味は、こういう気持ちだったんだって」