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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
 ほどなく扉の向こうから金属音が聞こえてきて、錠が外れた音がした。扉が細く開き、その間からトスが身をすべり込ませる。まるで猫のようにしなやかで鮮やかな身のこなしである。
 トスは油断のない目つきで周囲を窺い、素早く扉を元通り閉めた。
「良かった」
 入ってくるなり、キョンシルはトスに力一杯抱きしめられた。
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