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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
―できれば、お前が一人前になって嫁にいくのをこの眼で見たかったよ。この花嫁衣装、いやでなければ、お前が嫁にゆくときに着ておくれ。いつか、お前だけを見つめてくれる良い男を見つけて、幸せにおなり。
母の最後の言葉が今更ながらにキョンシルの中で甦った。これこそが、母の願いと祈りのこもった婚礼衣装であった。
「畜生、兄貴の奴、幸せそうで羨ましいよ。兄貴が晴れて姐さんと所帯を持ったことだし、俺もそろそろ身を固めるとするかなァ」
母の最後の言葉が今更ながらにキョンシルの中で甦った。これこそが、母の願いと祈りのこもった婚礼衣装であった。
「畜生、兄貴の奴、幸せそうで羨ましいよ。兄貴が晴れて姐さんと所帯を持ったことだし、俺もそろそろ身を固めるとするかなァ」