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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
「崔氏の現当主は崔一載(チェイルチェ)どのだ。この方は既に高齢で現役からは退いているが、五年前までは錚々たる重鎮がひしめく朝廷で重きをなしていた方だ」
「朝廷? では、国王(サンガン)さま(マーマ)にお仕えする官吏だったの?」
トスは崔氏の歴史をかいつまんで話してくれた。
「つまり、私の祖父だという崔イルチェという人は礼(イエ)曹(ジヨ)判(パン)書(ソ)を務めて、そのお父さんはえっと、何だったかしら」