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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
この辺りは既に民家らしい民家は見当たらない。今、二人がいる場所は小高い丘の上で、ここから道は緩やかな弧を描いて下り坂になる。都内はまだ整備された比較的広い道が続いていたが、この道は荷車がようやっと一台通れる広さしかない。
細い道の両側には畑がひろがっていて、まるで緑色の海がぽっかりと割れて、ひとすじの道が続いているようだ。
「ねえ、あの葉っぱは、なあに?」
キョンシルが訊ねると、トスは心底愕いたような表情を返してきた。
細い道の両側には畑がひろがっていて、まるで緑色の海がぽっかりと割れて、ひとすじの道が続いているようだ。
「ねえ、あの葉っぱは、なあに?」
キョンシルが訊ねると、トスは心底愕いたような表情を返してきた。