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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
「何だ、両班のお嬢さまでもあるまいしなんて今し方言ったばかりの人間がトウモロコシを知らないのか?」
「悪かったわね。私は確かに庶民ですけど、畑仕事はしたことないの! 収穫したトウモロコシなら判るけど、収穫前のトウモロコシなんて見たことがないんだから」
「何も自慢できるようなことでもないぞ」
トスが澄まして言うのが悔しくて、キョンシルは思い切り頬を膨らませた。
「トスおじさんは案外、意地悪なのね」